2018年5月に建築基準法違反の物件が明るみに出たレオパレス。全国で約1万件にも及ぶ不備物件の調査・補修工事を公表するに至り、経営状態が危ぶまれています。
一方で、イケイケどんどんの頃は株主優待が人気の企業でもありました。果たして、2019年の株主優待や配当はどうなるのでしょうか?
レオパレス株主であるパパ助が、株主総会の資料から明らかになったポイントを紹介します!
定時株主総会 (第46期・2019年)
「招集ご通知」の印象
まず、招集通知が届いた印象は「赤字企業らしく節約してるね」という感じです。
昨年はフルカラー刷りでしたが、今年は黒青のダブルトーンです。
そして、昨年の2018年は社長のご挨拶 ドーーン!
儲かってまっせ! 事業計画 ドーーン!
でしたが、2019年は総会参考資料や事業計画、計算書類等々が粛々と書かれています。
ちなみに、事業計画では10%近く利益が上がっていく予定でしたが、結果はみなさんご存じの通り、不正によって大きな赤字転落です。
招集通知内容のポイント
・取締役は6名/10名が新任。
不正があり、経営陣刷新は当然のことでしょうか。
・事業報告
売り上げは微減、経常利益は680億円の赤字、純資産もほぼ半減です。
・会計監査人の解任または不再任の決定の方針
理由は総会で発表されるようですが、今回の不正絡みでしょうか。
・コンプライアンス強化
内部統制システム構築の基本方針を定めるようですが、こういった問題は企業体質ですからちょっとやそっとでは変わらないでしょう。
・余剰金の処分、株主優待など
詳細は後述します
配当はやはり厳しい
大きな赤字企業ですので、当然ながら2019年度の配当は無し!そりゃそうですよね。笑
「事業の経過およびその成果」に記載のとおり、当社施工物件の不備による多額の損失計上に伴い、当事業年度の期末配当につきましては、誠に遺憾ながら見送りとさせていただくことといたしました。
今年に限らず、安定した利益が確保できるまでは配当は難しいでしょう。もともとレオパレスは利益が出ていた年度でも、配当はシビアであった企業でした。
当分は期待できないでしょう。
しかしながら、現在は「1株当たり利益(EPS)を増大させることをもって株主価値向上を図ることを株主還元に関する基本方針としております。」とも言っているので、利益が確保できればほんの少しながら配当が出る期待もあります。
参考までですが、2018年度の期末配当は、1株当たり12円。中間配当10円を加えた年間配当金は22円。配当性向は37.9%、総還元性向は92.3%でした。
株主優待は継続!
2018年度の決算は大幅な赤字でしたが、株主優待は継続で提供されます!
しかも、優待の基準や内容は一切変化なし!
配当は余剰利益から出しますが、優待は利益を純粋に削るわけではないので提供可能ですよね。パパ助もそこに目をつけて、底値で手に入れました。
【優待の3特典】
レオパレスリゾート無料宿泊券、国内レオパレスホテル宿泊割引券ともに、昨年と同じ提供基準になっています!
建築基準法違反での不正が問題になっていますので、こちらの優待の人気はなさそうですが…。ことらも昨年と同様の提供基準となっています。
今年の提供される時期や期限も昨年までと同様です。
50%宿泊割引券が使える主なレオパレスホテル。
グアムのレオパレスリゾート無料宿泊券も継続!
1枚で大人2名、子供2名まで泊まれるお得感!
がしかし、リゾートホテルがモノクロではさみしい。なので参考に昨年の画像も!
まとめ
不正によって世間を賑わし、経営状況が厳しいレオパレスですが、今年も株主優待は継続で出してくれました!ホテルの割引券や、入居時費用や物件にかかる割引は、そこまで経費が掛かるものでなく、むしろ利用率アップや入居促進に役立つのでしょう。
なかなか立て直すことは難しいかと思いますが、キャッシュリッチで、顧客も企業などを多く持っている不動産業なので、いきなり倒れることはないのではと思っています。
そうなると、株主優待はおいしい!?企業として続いていくのでしょうか。
そして何より
昨年の不正発覚直前に定めた「10の約束」を守ってもらいたいと切に願います。