近年、妊娠による検診の高度化や分娩の設備、使用する機材が高額になっていることからも出産費用の全国平均が年々高くなっているように思われます。そこで、転勤族であるママ子は里帰り出産を考えていたため、神奈川県の気になる病院の出産費用についてまとめてみました。
「各都道府県の平均」と「神奈川県の順位」
厚生労働省による平成24年度の「出産費用(正常分娩)」の全国平均は48万6376円※1となっており、国民健康保険中央会※2によると平成28年度の正常分娩分の全都道府県の中央値は49万3,400円(平均値50万5,759円)でした。このことからわかるように、正常分娩でもほとんどの人が出産育児一時金42万円の補助金では賄えないことがわかります。
また、神奈川県の正常分娩分の出産費用の中央値は55万8,440円(平均値56万4,174円)と東京(中央値58万6,000円、平均値62万1814円)についで2番目に高いことがわかりました。
中央値と平均値の違いについてですが、平均値で出産費用を比較してしまうと出産費用には上限がないため、極端に高い施設(もしくは極端に低い値)があると平均値に大きく影響が出てしまいます。そこで出産費用の低い順から並べた時の真ん中の値ことを示す中央値を使用することでそのような影響は受ける心配はないため中央値の値を参考にすることをお勧めします。
※1 国民健康保険中央会 https://www.kokuho.or.jp/statistics/birth/2017-0620.html
※2厚生労働省の社会保障審議会の議事録資料に基づく平成24年度の出産費用 引用元はこちら
出産費用が「高い」都道府県
1位.東京都 :586,000円 (621,814円)
2位.神奈川県:558,440円 (564,174円)
3位.栃木県 :546,365円 (543,457円)
※中央値で表記、()内は平均値
「そうなの!?」神奈川って東京に次いで出産費用が高いんです!!里帰り出産しようかどうか迷っちゃいました。笑
東京は高いことイメージしていましたが、まさか神奈川が2位とは…。そういわれればそうかとも思いますが。
出産費用が「安い」都道府県
45位.鳥取県:398,130円 (396,331円)
46位.熊本県:420,000円 (415,923円)
47位.沖縄県:418,100円 (418,164円)
※中央値で表記、()内は平均値
出産費用の一番高い東京都と一番低い鳥取県では約1.4倍(約18万円)もの差がありました。
神奈川県内の各病院の出産費用
下記に記載した各病院の出産費用の目安は各病院のホームページに記載してあるもので、通常分娩の概算程度に見てください。
※2019年上半期ごろに確認した参考料金です。正確な費用については自身で確認して下さい。
初):初産婦、経):経産婦
横浜市
【横浜市鶴見区】
・済生会横浜市東部病院:約58万円から
・浅川産婦人科:約58万円から
・熊切産婦人科:約54万円から
【横浜市西区】
・けいゆう病院:約64万円
【横浜市中区】
・横浜市立みなと赤十字病院:045-628-6100
【横浜市南区】
・横浜市立大学附属市民総合医療センター:約54万円~59万円
【横浜市保土ヶ谷区】
・磯産婦人科医院:約57万円
【横浜市礒子区】
・康心会汐見台病院:初)約49万円、経)約46万円
【横浜市金沢区】
・横浜南共済病院:約57万円から
【横浜市港北区】
・新横浜母と子の病院:約60万円から
・横浜労災病院:約55万円
・医療法人よしかた産婦人科:初)55万8000円から
【横浜市戸塚区】
・国立病院機構横浜医療センター:約52万円
・聖マリアクリニック本院:約60万円から
・あおのウイメンズクリニック:初)約51万円から、経)約49万円から
【横浜市港南区】
・済生会横浜市南部病院:約58万円
【横浜市旭区】
・聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院:約53万円
【横浜市瀬谷区】
・堀病院:約52万円から
【横浜市泉区】
・国際親善総合病院:約55万5000円から
【横浜市青葉区】
・あおばウィメンズホスピタル:約57万円から
・ワキタ産婦人科:初)約58万円から、経)約55万円から
・横浜総合病院:約50~60万円
・昭和大学藤が丘病院:約53~55万円
【横浜市筑波区】
・おとめクリニック:約48万円
・仲町台レディースクリニック:約49万円から
横浜市以外
【川崎市】
・聖マリアンナ医科大学病院:約70万円
・帝京大学医学部附属溝口病院:約60万円
・総合川崎臨港病院:約52万円
・太田総合病院:初)約60万円から、経)約52万円から
・川崎市立多摩病院:市内)約40~50万円、市外)約45~55万円
・鷺沼産婦人科:初)約60万円から、経)約57万円から
・芥川バースクリニック:約55万円から
【相模原市】
・にしさこレディースクリニック:約55~59万円
・相模原協同病院:約57万円
・けい産婦人科クリニック:約57万円~59万円
・渕野辺総合病院:約53万円から
・慈誠会病院:約48万円から
・北里大学病院:約70万円から
・国立病院機構相模原病院:約62万円
【平塚市】
・前田産婦人科:約58万2000円から
・ひまわりレディース&マタニティクリニック:約54万円
・平塚市民病院:約47万円~67万円
【鎌倉市】
・湘南鎌倉バースクリニック:約60万円
・矢内原医院:約63万円
・鎌倉市医師会立産科診療所ティアラかまくら:市内)約55万円から、市外)約60万円から
【まとめ】
神奈川県内でも施設によって自己負担額が大きく異なることがわかりました。
都道府県によってもかなり費用に差があり地域格差を感じました。出産をする施設の相場の把握はもちろんのことですが、住んでいる地域の相場も把握しておくいたほうがいいのかなとも感じました。今回は出産のための計画的な資金の準備の指標としてママ子が調べた結果です。参考程度に見ていただけたらいいかなと思います。